ブログというか、まぁ思いついたものを書いています。 ショートアニメを作っています。元舞台役者です。
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私はカラオケが好きで、友達などと時々行きます。
前々から不思議に思っていたことがあります。カラオケで歌っていると、時々知らない人が廊下から扉の窓をのぞき込んでくる事があるのです。私はてっきり、今歌っている人があまり上手いので、どんな人が歌っているのか気になって覗いているのだと思っていました。私の友人には歌が上手い人が多いですからね。演劇関係者には歌の上手い人が多いです。
でも、そうではありませんね。
先日、友人とカラオケに行って、トイレに行った際、不覚にも自分がどの部屋に戻ればいいのか忘れてしまいました。しかたなく、それらしき部屋の窓をのぞき込んで回りました。ああ、こういうことか。カラオケ・ゾンビの誕生です。
平日の昼間などは高齢者、土日の夜にはいい感じで酔っ払った皆さん、みんな自分の部屋を忘れて、探しています。さまよえるカラオケ・ゾンビ。
この問題を解決すれば、みんなもっと安心してカラオケを楽しめると思うのになぁ。
イラスト by lightsource
私の住んでいる町は厄年のお祭りを比較的熱心にやります。
土地の神社では1月の間、一カ月間ずっとたき火をしています。初詣のお参りに来た人たちは暖をとれますし、古いお守りやお札はこのたき火にくべます。
一カ月の間、焚き続けるマキはどうするかというと、その年の厄年の男たちが集めるのです。神社の境内には小さな森があり、年末に厄年の男たちが倒木や枯れ木を集めて、くべやすいように切るのです。森の掃除にもなるし、薪も集まり、奉仕することで厄年の男たちは厄落としができます。私もやりました。
その年の暮れ、日曜日の朝、晴天。私たちは集まって神職の方のお話を伺いました。
「このマキを集める日に雨や雪が降ったことは、私の知る限り一度もありません!」
その神職の方はかなりの高齢です! これは霊験あらたかな!
森を歩き回ってマキを集めたり、木を切ったりする作業。意気揚々と始めたのはいいですが、メンバーの半分ぐらいが開始して一時間くらいでヒイヒイ言い出しました。みんないい学校に進学したインテリ達でした。
屋外で体を動かす仕事をしている人たちにとっては、マキを集めるなんて軽作業です。みんな夕方になっても涼しい顔をしていました。しかし、日ごろエアコンのある部屋でデスクワークをしている人たちにとっては重労働なのです。
厄年42歳初老。生活習慣の違いが体力の差として現れる頃です。これは単なる厄落としの儀式ではなく、古代から伝わる賢者からの警告なのかもしれません。
「インテリだからと言って机に向かってばかりじゃだめだ! 今から意識的に体を動かさないと、とんでもないことになるぞ!」
霊験とはこういうことなのかもしれませんね。
英語
イラスト by ごりっぱ
いい役者の部分は、患者の繰り返しの話に初めて聞くようなリアクションをしたり、患者の気持ちが落ち着くような愛情のある作り話を聞かせたりする能力が必要であるという意味です。
名探偵の部分は、難しい言葉で認知症症状了解可能説に根差すものです。認知症患者が行う一見無意味な行動も、名探偵の洞察力を持てばその意味を理解し、その原因を解決できるかもしれないという意味です。
私の母の場合は一時期、出かける度にカレーのルーを買ってくるというのがありました。我が家には段ボール何個分ものカレーのルーがたまっていきました。これを謎とくのなら、母は若いころカレーのルーに助けられたことが何度もあったのだと考えることができます。私がまだ子供だった時、母はカレーさえ作っておけば夕飯の時間を気にせずに仕事ができたのです。まだ電子レンジのない時代。カレーなら子供でも温めるだけで済みます。カレーがないばかりに職場に最後までおられず、悔しい思いをしたことも何度もあったのでしょう。
しかしこの場合、原因を見つけたとしても、解決まではできません。私がもう大人で、夕飯を自分で用意できることや、我が家に山ほどカレーのルーがあることや、そもそも母がもう働いていないことをいくら説明しても、残念ながら意味はありません。それらの説明は一瞬で忘れてしまいます。
我が家では、母が買いたいだけ買わせるようにしていました。母の買ってきたルーは日ごろお世話になっている人たちに配りました。カレーのルーを受け取って、目を潤ませる人もいました。仕事をしていた女性が認知症になって、カレーのルーを買い続けることの意味を瞬時に理解したんですね。
世の中にはたくさんの名探偵がいます。
イラストby takagix
母に認知症の診断が下って間もなく、私には耐えられない事態が起こりました。
私はその頃、かなり真剣にダイエットをしていて、いろいろな方法を試したのですが、なかなか成果が上がりませんでした。そこで自分で思いついたのが、名付けて「あしたのジョー」ダイエット! 私の世代の男の子は誰でも知っている「あしたのジョー」。こんなシーンがあります。ジョーのライバル力石(りきいし)は減量のため、激しいトレーニングにもかかわらず、食事は一日にリンゴを一個だけ! 結果として力石の命を削った減量法ですが、私の世代はこのシーンで熱くなったものです。
力石ほどにしたら死んでしまいますので、朝昼は普通に食べて、夕飯をリンゴ一個にして、それを丸かじりするというダイエット法です。もちろんリンゴはフロ上がり。冷蔵庫でキンキンに冷やしておいたものを、がぶり!
ところがこのリンゴを、昼間の間に母に食べられてしまうという地獄が始まったのです。
当時私は車の運転ができなかったので、リンゴを買ってくるのは大変でした。遠いスーパーから重いリンゴを運んできて、一日一個だけ冷蔵庫に冷やしておく。夜、お腹が空くけど、フロ上がりに冷えたリンゴが待っている。力石のテーマを口ずさみ冷蔵庫を開けると、リンゴがない!
この時ばかりは、はらわたが煮えくり返りました。
冷蔵庫に楽しみにとっておいたものを家族に食べられる。そんな経験はどなたもあるでしょうが、夕飯そのものがなくなっているのです。しかも母は認知症です。注意してもなおらないのです。
「冷蔵庫のリンゴを食べないでください!」
「リンゴなんか食べとらん!」
覚えていないのだからしょうがありません。毎日リンゴを冷やすのに、毎日母にリンゴを食べられるのです。
「私が買ってきた私のリンゴなんだから、勝手に食べないでください!」
「リンゴを買ってきたのは私だ!」
認知症患者は思い出せない記憶は自分に都合がいいように思い出す傾向があります。認知症患者は自己有利の嘘をつくことを介護者は覚えておかなければなりません。理屈は知っていますが、受け入れるのが難しいのです。
「ああ! そうか! なら2つ冷やせばいいんだ!」
2つとも母に食べられてしまいました。
フロ上がりに冷たいリンゴが食べたいだけなのに!
困り果てました。どうしたかといいますと、中古の冷蔵庫を買って、車庫に設置したのです。母は車庫には興味がありません。リンゴは無事なのです。
認知症介護には手間も暇もかかりますし、知恵を絞らないといけない時や、お金をかけないといけない時もあります。介護保険は一部の介護用品の費用を負担してくれますが、この中古の冷蔵庫を買うお金は介護保険の適応範囲外でした。
イラスト by Rien
私は名古屋市民です。しかし時々自信を失います。名古屋の中心部に行く時、私は「名古屋に行く」と言ってしまいます。私は名古屋に行くことはないのです。名古屋に住んでいるのですから。でも家の近所の人たちも、中心部に行く時「名古屋に行く」と言うのです。
名古屋中心部に住む友人の家に遊びに行って、帰り際にその友人から
「じゃぁ周ちゃん また名古屋に来ることがあったら電話してね」
と言われました。私は名古屋に来ることはないのです。名古屋に住んでいるのですから。
親愛なるフェイスブックも毎朝私に
「おはようございます。Shujiro Miuraさん。今日の豊明(とよあけ)市の天気は…」
と隣の市の天気を教えてくれます。豊明市の天気はどうでもいいのです。私は名古屋市民ですから。
流行のゲームもやっておかなきゃ、と「ポケモンGO」もやっています。「ポケモンGO」では捕まえたポケモンのプロフィールを確認することができます。どこで捕まえたポケモンなのか記録されているのです。しかし私が近所で捕まえたポケモンのプロフィールには大府(おおぶ)市で捕まえたことになっているのです。違います。大府市も隣の市です。このポケモンは家の近所で捕まえたのです。私もポケモンも名古屋市民です。
一番近い市営地下鉄の駅まで歩くと50分以上かかります。
あれ? 私は名古屋市民かなぁ?
イラスト by imagefactory