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三浦 周二朗ブログ

 ブログというか、まぁ思いついたものを書いています。 ショートアニメを作っています。元舞台役者です。

厄年に青ざめるのは誰だ!

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厄年に青ざめるのは誰だ!

 

 

 私の住んでいる町は厄年のお祭りを比較的熱心にやります。

土地の神社では1月の間、一カ月間ずっとたき火をしています。初詣のお参りに来た人たちは暖をとれますし、古いお守りやお札はこのたき火にくべます。

 一カ月の間、焚き続けるマキはどうするかというと、その年の厄年の男たちが集めるのです。神社の境内には小さな森があり、年末に厄年の男たちが倒木や枯れ木を集めて、くべやすいように切るのです。森の掃除にもなるし、薪も集まり、奉仕することで厄年の男たちは厄落としができます。私もやりました。

 その年の暮れ、日曜日の朝、晴天。私たちは集まって神職の方のお話を伺いました。

「このマキを集める日に雨や雪が降ったことは、私の知る限り一度もありません!」

その神職の方はかなりの高齢です! これは霊験あらたかな!

 森を歩き回ってマキを集めたり、木を切ったりする作業。意気揚々と始めたのはいいですが、メンバーの半分ぐらいが開始して一時間くらいでヒイヒイ言い出しました。みんないい学校に進学したインテリ達でした。

 屋外で体を動かす仕事をしている人たちにとっては、マキを集めるなんて軽作業です。みんな夕方になっても涼しい顔をしていました。しかし、日ごろエアコンのある部屋でデスクワークをしている人たちにとっては重労働なのです。

 厄年42歳初老。生活習慣の違いが体力の差として現れる頃です。これは単なる厄落としの儀式ではなく、古代から伝わる賢者からの警告なのかもしれません。

「インテリだからと言って机に向かってばかりじゃだめだ! 今から意識的に体を動かさないと、とんでもないことになるぞ!」

 霊験とはこういうことなのかもしれませんね。

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イラスト 
by ごりっぱ

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