ブログというか、まぁ思いついたものを書いています。 ショートアニメを作っています。元舞台役者です。
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数年前、自宅で気を失いました。愛妻が、救急車を呼び、集中治療室に緊急入院。一週間意識を取り戻せず。次の一週間も意識があったり、なかったりでした。危ないところだったらしいです。
もうろうとする意識の中で、医師や看護師が必死に私に呼びかけていたことを思い出します。病室に来る医療関係者は皆、私の一挙手一投足に常に注目していました。役者としても、教員としても、こんなに人から注目されたことはありませんでした。そう、その時、私はまるで、スーパースターのようでした。
やがて起き上がれるようになり、立ち上がれるようになり、徐々に回復していきました。みんな応援してくれました。しかし、よくなってくると、なにか寂しいような感覚がありました。もう、みんなちやほやしてくれないのです。「なんでこの人、まだ入院しているの?」と思われるぐらい回復すると、もう誰も私を気にしなくなったのです。私はもうスーパースターではありませんでした。
子どものころスーパースターになりたいと思っていました。ある意味、その夢はかないました。本物のスーパースターもそうですが、スーパースターがスーパースターでいられる期間は短いのです。スーパースターはスーパースターじゃなくなった時、あんな寂しさを感じるんでしょうね。
みな様はいつまでもお元気で、決してスーパースターにならないように祈っています。
イラスト by DrawShop
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