ブログというか、まぁ思いついたものを書いています。 ショートアニメを作っています。元舞台役者です。
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認知症の症状の一つに、見えない誰かと話をするというのがあります。認知症患者が不気味がられる理由の一つです。
私の母もよく見えない誰かと話しています。多くの場合、祖母や叔母など、もう他界した人たちです。
認知症介護の本などによれば、そういう場合
「誰もいませんよ!」とか
「その人はもう亡くなりましたよ!」
と否定するのではなくて、気をそらせたり、しばらく時間をおいて
「もういなくなりましたね」
と声をかけるといいのだそうです。
私はそういう場合、かなり真面目に母の話を聞くことにしています。母はもう半分あちらの世界の人で、本当にあちらの世界と交信しているかもしれないと思っているからです。
何か私たちの知りえない、あの世の情報が母から手に入るかもしれません。毎回いろいろ工夫した質問をして、なにか決定的な情報を引き出せないか努力しているのですが、のらりくらりと逃げられて、なかなか尻尾がつかめません。
しかも時々、まだ生きていて、ここにいない人と話を始めたりするのでガッカリします。
「お母さん! しっかりしてください! その人はまだ生きていますよ!」
イラスト by 小林いずみ
英語