ブログというか、まぁ思いついたものを書いています。 ショートアニメを作っています。元舞台役者です。
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2000年代の中頃、私の通っていたジムが潰れました。仕方がないので新しいジムを探そうと、色々なジムを見学して回りました。
ある時、あるジムでトレーナーに施設を案内してもらっていました。ふと、トレーナーが不自然なところで立ち止まりました。そしてトレーナーは不自然に、若い女性に視線をやりました。私もそのトレーニングしている女性を見ます。浅田真央さんでした。トレーナーとしては
「ここに入会すれば真央ちゃんとトレーニングできるよ!」
というアピールだったのですね。
ところがその前後10年くらい、私はテレビを観ない生活をしていたので、その女性が浅田真央さんだと分からなかったのです。
(あれ? 誰だろう? 見覚えがあるなぁ?)
運の悪いことに、その頃、私は小学生や中学生、専門学校生などの教室の講師をやっていて名前が覚えきれない若い人がたくさんいたのです。
(きっと教え子の誰かだな。向こうが思い出すのを待とう。)
失礼にも! 浅田真央さんを、おそらく上から目線で、じっと見つめてしまったのです。
真央さんも私の視線に気づき、じっと見つめ返してきます。もちろん浅田真央さんは私を思い出すことなどはないのです。教え子ではありませんし、そもそも初対面です。
しばらく見つめ合ったと、真央さんはスッと視線を外しました。
(先生に会ったのにシカトするとは何事か! 絶対に思い出してやる!)
結局思い出せず、その場を後にしました。
後からトレーナーからさっきの方が浅田真央さんだと教えてもらいました。それでも具体的にどんな人なのか分かっていなかったのです。2012年以降テレビを観るようになりましたので、浅田真央さんについても詳しくなりました。今から思い出すと、顔から火が出るほどに恥ずかしいです。
しかし惜しいことをしました。自分のことを知らない日本人など珍しかったろうに、上手く声をかけていたら仲良くなっていたかも知れません。
真央さん、今年現役を引退しました。楽しい日々を過ごしているといいですね。
イラスト by designer_ery