ブログというか、まぁ思いついたものを書いています。 ショートアニメを作っています。元舞台役者です。
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最近忍者に関するちゃんとした本を読みました(「忍者の歴史」山田雄治著 平成28年 角川選書)。各地に残る古い忍術書を真面目に研究している本です。
忍術というと超人的な格闘術を思ってしまいがちですが、実際の忍者は敵地に潜入して諜報活動を行うのが中心だったようです。忍術書の中には「見つかったら戦わず逃げなさい」とはっきり書いてあるものもあるそうです。ここで敵を一人二人倒すより、情報を味方に伝えることのほうが重要だと。
その中に名づけるなら「忍法バカのふり」というのがありました。敵地に敵兵のふりをして潜入した場合、合言葉を求められる時があります。この合言葉は定期的に更新されるので、最新の合言葉を知らない時もあります。そういう場合「少しバカのふりをするとよい」と書いてあるそうです。
「合言葉はコロコロ変わる、少しバカなら、ついていけなくてもしかたがないなぁ」
と、親切な敵が新しい合言葉を教えてくれることもあるそうです。
忍者の現実とはそんな感じだったのかもしれませんね。
デジタル社会に生きる私たちも、やたらと色々な場面で合言葉、パスワードを求められます。四文字以上にしろとか、数字や記号を含めろとか、定期的に変えろとかうるさい。私は自分で決めたパスワードなのに、どうやっても思い出せない時があります。私は少しバカなんだなぁ。機械が相手では「忍法バカのふり」も通じませんね。現代社会には親切な敵はいないんですね。
イラスト by TopVectors
英語
http://shujiromiura.blogspot.jp/