ブログというか、まぁ思いついたものを書いています。 ショートアニメを作っています。元舞台役者です。
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私はバブル世代で、就職で苦労した世代ではありません。当時は「是非我が社に入社してください!」という電話が毎日かかってきて、うるさかったです。
バブル崩壊。その後の就職氷河期時代。大学に残った私はその惨状を就活生から直接、生々しく聞いていました。ところが当時、テレビや新聞などは、この状況が分かっていませんでした。「働かない若者」「ニート」「パラサイト・シングル」悲惨な目にあっている若者をこき下ろすようなマスコミの姿勢にびっくりしておりました。あの就職難を「氷河期」と言い出したのはだいぶ後のことです。マスコミに就職出来るような人たちはエリートで、比較的有利な条件で社会に出ることができる人たちです。不利な条件で社会に出なくてはいけない人たちの情報が伝わるのが遅れたんですね。
人のことは言えません。数年前、ネットでこんなニュースが回ってきました。「最近の宅配員は、チャイムを鳴らさずに不在票だけをポストに入れていく。重い荷物を自分のシフト中に運びたくないからだ!」。今回は私も一緒になって怒りました。「最近の宅配員はけしからん!」運送業界に知り合いがいなかったからです。
ネット通販の普及による宅配員の不足、その過酷な労働環境が報道されるようになったのは、かなり後になってからです。
どうやら社会問題というのはいきなりその正体を現さないようですね。化けて出るようです。「とんでもない人がいる」みたいに第一報は醜聞として私達に伝わります。
誰かの醜聞を聞いたら、それは何かの社会問題が化けて出ているのではないかと疑った方がいいかもしれません。
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イラストby Jimsy