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三浦 周二朗ブログ

 ブログというか、まぁ思いついたものを書いています。 ショートアニメを作っています。元舞台役者です。

お金持ちのお友達

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お金持ちのお友達

 

 

 私はその世代ではありませんが、先輩から聞いたところによると、昔は紙芝居のおじさんが広場にやってきて、お話を聞かせてくれたそうです。でも、話が面白くなってくると、お菓子の販売が始まって、お菓子を買えない子は、お話を最後まで聞かせてもらえなかったそうです。大人が大人の理屈で動くのは当然で、お菓子を買えない子どもが、お話しを最後まで聞けないのは、仕方がない事ですね。むしろ、お金持ちのお友達がいるおかげで、お話を途中まで聞けて得をしたと考えるべきなのです。

 私が子どもの頃は、テレビの特撮やアニメの全盛期で、今からは考えられないほどの制作費をかけた贅沢な特撮やアニメが放送されていました。これも大人の理屈があって、お金持ちのお友達が、アイテムや人形を買ってくれるから成立していたんですね。私はアイテムや人形は買ってもらえませんでしたが、お金持ちのお友達に感謝しています。

 今はスマホゲームの全盛期。電車の中では誰も彼もがスマホゲームをしています。私もいくつかやっていて、無課金で楽しんでいます。私がタダでゲームを楽しめるのも、あいかわらず、お金持ちのお友達のおかげです。お金持ちのお友達がゲームに課金してくれるから、贅沢なゲームを無料で楽しめるのです。

 もう1年も楽しんでいるゲームがあるのですが、最近、私の愛妻が同じゲームを始めました。夫婦で仲良くスマホゲームをしています。「ここはこうするといいよ」最初の内は私がアドバイスしていましたが、数週間すると私には答えられない質問を、愛妻がしてくるようになってきました。見ると、私よりもレベルが高くなっています。私が一年かけて育てたゲームを数週間で?

「あなた、課金しましたね」

白状しました。数万円単位で課金したそうです。そうでしたか。あなたがお金持ちのお友達でしたか。初めて実物を見ました。今までありがとうございました。でも説教です。

「タダで遊べる物に、お金を払うとは何事です」

「私達はお金持ちではありません」

「お金を使うにしても、もっと将来役に立つモノに使いなさい」

子どもの頃、されたような説教をしてしまいました。

 私はてっきりお金持ちのお友達はお金持ちだと思い込んでいましたが、実はお金持ちのお友達は、ただ親の説教を聞かなかっただけのお友達だったのかも知れません。

 改めて、お金持ちのお友達の皆様、ありがとうございます。あなた方が説教に耐えていてくれるおかげで、私は色々タダで楽しんでいます。

イラストby ゆきねこ

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HN:
三浦 周二朗
性別:
非公開

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