ブログというか、まぁ思いついたものを書いています。 ショートアニメを作っています。元舞台役者です。
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1989年から数回にわたり、名古屋では「演劇遊戯祭」というイベントが行われました。小劇場系の劇団が中心になり、名古屋都心部の公園に特設テントを設営し、様々な公演が行われました。
特設テントは長期間設営されたままです。夜間はテントと機材を守るために、演劇関係者が交代で宿直をしました。2人ひと組で、交代で睡眠をとっていました。
私が宿直当番の時、ホームレスの方が1人テントに入ってきました。最近は公園でホームレスの方を見かけませんが、当時は名古屋中心部の公園には、たくさんのホームレスの方がみえました。本来ならば、私の仕事は部外者をテントに入れないことなのですが、なんだか、その方と話し込んでしまいました。ホームレスの方はこんな質問をしてきました。
「こういうイベントは儲かるのか?」
私は正直に答えました。
「すごく赤字です。第一回の演劇遊戯祭は600万円の赤字が出たそうです」
ホームレスの方は、こう言いました。
「俺に任せろ! 今から俺が偉い奴の所へ行って、お前達のことを話してやる! お前達が見たこともないお金をもらってきてやる! 待ってろ!」
そう言って、去って行きました。
一瞬、私はこんな夢を見ました。実はホームレスは世を忍ぶ仮の姿、あの人には政界財界に太いパイプがあって、明日の朝には数千万のお金を持って現れるのではないか? 赤字だらけの名古屋の小劇場界がうるおうのではないか?
結局、その人は二度と姿を見せませんでした。
私はホームレスというのは、仕事のない人だと思っていましたが、実は、困っている人たちに一瞬の夢を見せるのが仕事なのかもしれませんね。
English
イラスト by anis & rove illustrations (rove image design office)
私は学部生の時、ボウリング場のフロントでバイトしていました。
ボウリングの球を投げるコースの事をレーンと言います。ボウリング場のフロントというのは、どのお客さんに、どのレーンを使ってもらうか、色々気を使っているんですよ。カップルとカップルは隣のレーンにして、同性同士のグループの隣にならないようにしたりしているのです。お互い邪魔になりますからね。
その中で気をつけなくてはいけないのは、常連さんや、上級者への対応です。私がバイトしていたのは、ボウリング・ブームが去った、だいぶ後の1980年代の終わり頃の事ですが、それでも毎日のようにボウリング場に来る常連さん達が、数人いたのです。もちろん上級者、マイボール、マイシューズ、プロテクター持参です。
ボウリング場によって違うでしょうが、上級者にはフロント正面のセンターのレーンを使ってもらいます。そして明らかな初心者には、絶対にセンターのレーンを使わせてはいけないのです。外側のレーンを使ってもらいます。初心者の中には、乱暴なボールの投げ方をする人もいるので、レーンが傷ついてしまうのです。わずかなゆがみが点数に影響します。うっかり初心者を真ん中のレーンに入れたりすると、すごく叱られます。センターのレーンは神聖なのです。
常連さん達は、時々フロントの私達にジュースをおごってくれたりしました。かっこいい大人というのは、さりげなくこんな気遣いが出来る人なんだなと、憧れたものです。
一日バイトを休んで、次の日にフロントに立った日のこと。常連さんの一人がニコニコ顔でやってきました。
「いやいや、その事は、もういいから、もういいから・・・」
と、おっしゃる。私は何のことか分からなくて、キョトンとしてしまいました。常連さん、私の反応にガッカリしているようです。何事だ?
他のバイトの人が教えてくれました。実は、この常連さん、前日にパーフェクトを出していたのです。パーフェクトというのは1ゲーム、全投全ピンを倒すことです。300点。パーフェクトは、めったに出るものではないのです。半年ほどボウリング場でバイトしていましたが、一度も見たことがありません。
パーフェクトが出たということで、そのボウリング場は、前日すごく盛り上がっていたらしいのです。休んでいた私は知らなかったのですね。業務連絡ボードに書くような事ではありませんが、誰か事前に教えて下さいよ。常連さんをガッカリさせてしまったじゃないですか。
あと一投でパーフェクトだという瞬間、センターのレーンにいる常連さん達はジャマしないようにプレーを中断して見守り、外側のレーンにいる初心者やカップルや同性グループもみんな注目したんでしょうね。パーフェクトが決まった瞬間、どれだけ盛り上がったのでしょう?
その場に居合わせたかったなぁ!
English
イラスト by freehand
間違いではありません。第40回も、第41回も確かに行われたのです。第40回は「あみやき亭レストラン 小田井店」で、第41回は「よしみグリル 名古屋パルコ店」で催されました。ですから、今回は第42回で正しいのです。しかし、前回と前々回のレポートはありません。私が体調不良のため不参加だったのです。私がいないと食べて、喋って解散ですよ。ほかのメンバーにはファミレシアンとしてのプライドを持ってもらいたいものです。
さて、今回は「ハローキッド 太平通店」にお邪魔した。「ハローキッド」は調べた範囲では、他に店舗がありません。以前は名古屋大学内にあったらしいですが、閉店してしまったそうです。八事にあるのは別系列? どうやら、「ハローキッド 太平通店」は本店のようですね。チェーン展開をあきらめたボンドールと同じかもしれません。これは期待できます。
今回の幹事はアル中キミちゃん。
アル中キミちゃん
本日のおすすめ「スフレオムレツのチーズトマト煮込みハンバーグ(1390円+税)」を頂きました。
ホーローの小鍋に煮込みハンバーグが入り、上をスフレオムレツがおおってる。ビジュアルはボルシチみたい。オムレツをスプーンでくずすと、グツグツのハンバーグが現れる仕掛け。中はハンバーグだけでなく、レンコン、ナス、じゃがイモ、さつまイモ、更にはニョッキまで、大振りカットでゴロゴロ。味にあきが来ません。大変おいしゅうございました。
味噌汁もゴボウが存在感がありでGood。
料理も店内もビジュアルに力入っててすてきでした。
87点
赤い彗星のシュウ
店の外観がすばらしい。インスタ映え!
肉を焼くところの直火が見えるようになっている。インスタ映え!
キミちゃんの食べたフワッとしたのがかわいい。インスタ映え!
店員さんにすごく声の通る女の子がいる。演劇系の声の出し方じゃない。市場の人ような声の出し方。威勢がいい。
こんがりチキンステーキおいしかった。和セットで頼んだので、ごはんとみそ汁と漬け物がつくのだけど、おはしをつけてくれない。フォークで漬け物、みそ汁を頂いたよ。
84点
まくどがる
ハローキッド 太平通店にお邪魔しました。
おすすめメニューの説明をする女性店員の手際の良さに、ほれぼれします。
デミグラスハンバーグと和定食のセット(梅ごはん)を注文(1,306円税込)。
お客さんが多いせいか、しっかり焼き上げているせいか、注文してより20分程待って、できあがってきた・・・。ジュージュー音を立てる鉄板とハンバーグが食欲をそそる。たいへん美味しく、王道の味。梅ごはんとつけもの、みそ汁という和定食を注文したが、おはしを忘れ、ナイフとフォークで食するのはなかなかシュール。
元気な店員さんに好感。
81点
もう少しやせたい直樹
スフレオムレツのチーズ、トマト煮込みハンバーグの和セット(梅ごはんとみそ汁)、を注文(税込1,501円)。スフレオムレツは熱でふるふるしていてインスタ映えしそう。
煮込みハンバーグは一緒になっているナスやレンコンの具もしっかりしていて、食べ応えがありました。
でも和風セットなのに、はしがついていなかったのはマイナス。
78点
四人の平均は82.5点。暫定7位の高評価。
和セットを注文したのに、はしがなかった問題ですが、何のことはない、店員さんに頼めばよかったんですね。活きのいい店員さんが、はしを持ってきてくれたはずです。でも我々には出来ませんでした。なぜなら我々は全員シャイボーイだからです。
我々は通常6時に集合して、9時頃解散するのですが、今回は8時で解散しました。8時を回っても、お店の入り口には待っている人たちがいて、申し訳なくなったからです。さすがシャイボーイズ!
「ハローキッド 太平通店」はどうやって行くか悩む場所にあります。最寄り駅はあおなみ線、荒子駅。しかし、私は金山からバスで行きました。店の回りにはバス停も多いし、バスの数も多いです。
次回幹事はまくどがる。
がんばれ「ハローキッド 太平通店」! がんばれシャイボーイズ、ファミレシアン4! 次は君の町のファミレスに行くかもよ?
前回の予言者の会では、新元号を予言しました。全ての予言は外れ、新元号は令和でした。我々に予言者を名乗る資格はありません。ステキな元号でよかったですね。早速、私のツイッターには「令和18年は『R-18』ですね」という不謹慎なジョークが回ってきました。令和18年が楽しみですね。
さて、今回の予言者の会は、この時期恒例の本屋大賞です。本屋の店員さんが投票で選ぶこの賞。ついに明日発表! 今年は九つの作品がノミネートされています。
『愛なき世界』三浦しをん(著)中央公論新社
『ある男』平野啓一郎(著)文藝春秋
『さざなみのよる』木皿泉(著)河出書房新社
『熱帯』森見登美彦(著)文藝春秋
『ひと』小野寺史宜(著)祥伝社
『ひとつむぎの手』知念実希人(著)新潮社
『火のないところに煙は』芦沢央(著)新潮社
『フーガはユーガ』伊坂幸太郎(著)実業之日本社
『ベルリンは晴れているか』深緑野分(著)筑摩書房
以下、予言的中回数の多い順
まくどがる(予言的中回数6回)
本屋大賞は森見さんの「熱帯」で。
アル中キミちゃん(予言的中回数5回)
本屋大賞は伊坂幸太郎を推したいけど、シュウちゃんにとられたので、三浦しおんの「愛なき世界で」
赤い彗星のシュウ(予言的中回数4回)
「フーガはユーガ」本屋大賞はこれ!
もう少しやせたい直樹(予言的中回数1回)
本屋大賞は「火のないところに煙は」で。
もちろん、我々は全ての作家と作品を応援しています。また、これはあくまでも予言であり、賭け事ではありません。的中させても得られるのは予言者の称号のみ。また、我々はどの作家からも出版社からも贈与・饗応を受けておりません。
次の予言者はキミだ!
イラスト by うらしま
院生時代、私は、とある先生と仲良くなって、三日と空けず、その先生の研究室へ遊びに行っていました。先生はイヤな顔一つせず、私の相手をしてくれていました。
ある日、いつものように研究室に遊びに行くと、先生は真剣に珍しい本を読んでいました。どう珍しいかというと、その本は表紙も背も裏表紙も、真っ白で、文字も絵も描いてないのです。そんな本を見たことがないので不思議に思い、どんな本か中を覗きました。覗いてみると、なにか、高校の教科書のような・・・。
私が覗いていることに気づいた先生は、さっと、その本を隠して立ち上がり、私に深々と頭を下げて言いました。
「この事はどうかご内密に」
いつもは、くだけた口調で私と話す先生が、改まって頭を下げたので驚きました。もちろん、人の秘密をかぎまわるのはよくありませんので、その謎はそのままほったらかしにしました。
それから十年ぐらいして気づきました。ああ、あれは本当に、教科書だったんだろうな。
小、中、高で使われる教科書は複数の業者が作り、その中から検定したり、採用したりするわけですが、その過程で有識者が助言するのだそうです。推測ですが、その作業のために有識者には表紙や奥付、出版社の名前などの印刷されていない、真っ白な表紙の本が配られるのではないでしょうか。先入観があったり、癒着があったりしたら、いけませんからね。
おそらく、先生は、その有識者の一人だったのです。そして、その事は秘密なんですね。教科書をどうするかというのは難しい問題ですし、色んな人の利害がからみますからね。バレたら煩わしいことになるんでしょうね。
先生はいつも私の相手をしてくれていたし、研究室は散らかっていたし、ヒマでダメな人だと思っていましたが、私が思っていたより、偉い先生だったのかも知れません。
あれから二十年。先生も出世されたことでしょう。もしかしたら、新しい元号の候補を提案した有識者の一人は、先生かも知れませんよ?
English
イラスト by Totallypic