ブログというか、まぁ思いついたものを書いています。 ショートアニメを作っています。元舞台役者です。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
2007年、母と大叔母がアルツハイマー型認知症と診断されました。私は母とは同居しており、大叔母は電車で1時間半離れた所で一人暮らしをしておりました。
私は自宅で母の介護をしながら、週に一度、大叔母の家にも行って、世話をしていました。
初期の認知症患者は、同じ話を繰り返しします。大叔母にはあまりありませんでしたが、母にはその症状が見られ、私は同じ話をうんざりするほど聞かされました。自分が話したことを忘れてしまって、また話してしまうんですね。
その頃は、大叔母も我が家に電話する能力が残っていて、私が世話をしに行った後に、母に電話をしてお礼を言っていたらしいです。
電話は何度も何度もかかったのかも知れません。その電話を受ける母も認知症ですから、何度も何度も受けたんでしょうね。
ある日、私が大叔母の家から帰宅すると母は、大叔母からお礼の電話があったと私に伝えてくれました。しばらくすると、母は同じ事を言って私を褒めました。
アルツハイマー病のいいところですね。何かいいことをすると、何度も何度も褒めてくれるし、何度も何度も感謝してくれるのです。褒められて悪い気のする人はいません。
認知症介護者は、つらい仕事をしているのに、褒められる機会が少ないです。母と大叔母が私に何度も感謝してくれたのは短い期間でしたが、それくらいの役得はあっていいですね。
English
イラスト by studiolaut