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三浦 周二朗ブログ

 ブログというか、まぁ思いついたものを書いています。 ショートアニメを作っています。元舞台役者です。

認知症とゴミ出し

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認知症とゴミ出し

 

 

 

 2007年は私にとって大変な年でした。同居していた祖母が他界し、大叔母、母の両方が二人同時に認知症と診断された年だからです。大叔母にはお子さんがいませんでした。長い祖母の介護の直後、私は同時に二人の認知症患者を介護することになったのです。

 一人暮らしの大叔母、母、共通してできなくなったのは朝のゴミ出しでした。名古屋市は可燃、資源、不燃、カン・ビン・ペットボトルと曜日によって決まっていて、間違えて出すと回収してもらえません。認知症じゃなくてもゴミ出しを忘れたり、間違えたりするものです。曜日感覚のない認知症患者にはゴミ出しは難題です。

 同居している母に関しては、私がゴミ出しをすればいいだけの話ですが、一人暮らしの大叔母にゴミを出させるのは大変でした。大叔母の家は危うくゴミ屋敷だったのです。週に一回訪ねていき、少しずつゴミを分別していきました。生ゴミはゴミ袋にまとめて冷凍庫に入れておき、ゴミの日の朝に大叔母に電話して出してもらうという方法をとっていました。

 ところが、いつもうまくいくとは限りません。電話でゴミの日を知らせた次の週、大叔母の家に行くと、出したはずのゴミが残っていたりするのです。電話を切った後、何か気がそれて、忘れてしまったんですね。だから、ゴミの日の電話は、

「今日はゴミの日です、電話を切らずに、今すぐゴミを出してください。ゴミが出し終わるまで、私は電話口で待っています」と言っていました。

この場合、ゴミを出した後、私から電話がかかってきている事を忘れられて放置されたりもします。

 私が90年代を過ごした大阪府吹田市などはゴミの回収が毎日あって、当時は厳しい分別もありませんでした。老人に優しい街ですね。地球にやさしくないのかもしれませんが…。

 地球にも老人にも優しい社会というのは難しいんですかねぇ。

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イラスト by makaron

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