ブログというか、まぁ思いついたものを書いています。 ショートアニメを作っています。元舞台役者です。
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私は自分の事を昭和の人間だと思っていますが、先日、意外なことに気づきました。昭和を過ごした時間よりも、平成を過ごした時間の方が、圧倒的に長いのです。体感としては昭和を過ごした時間の方が長い感じがするんですがね。
私の祖母の妹の旦那。私の大叔父は平成12年に82歳で他界しました。亡くなる直前は入退院を繰り返し、私は何度も病院へ、お見舞いに行きました。そこで、こんな会話をした事を覚えています。
たわいのない話題として、私はこう声をかけました。
「叔父さん、月日がたつのは早いですね。ついこの間、お正月かと持ったら、もうお盆ですね」
すると大叔父はこう答えました。
「戦争が終わったのが、ついこの間だ」
戦争が終わったのは、その時点でも、半世紀以上前ですよ。あいかわらず面白い冗談を言うなぁと思っていましたが、あれは冗談ではありませんね。
戦争が終わった年、大叔父さんは28歳です。終戦というのは、体験した人にとっては大きな転換期ですから、強烈に記憶に残っているんでしょうね。でも、それだけではないようです。
私自身28歳の時にあったことをネットで調べてみました。郵便番号7ケタ化。長野オリンピック。映画「タイタニック」ブーム。黒澤明監督死去。「だっちゅーの」。あれ?「ついこの間」の事ですよ! この感覚80代まで続きますよ。
28歳以下の人は、この感覚が分かるまで、もう少し待って下さい。大丈夫。あっという間です。
この先何があっても「ついこの間」の範ちゅうですね。
イラスト by Y.TATSU