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三浦 周二朗ブログ

 ブログというか、まぁ思いついたものを書いています。 ショートアニメを作っています。元舞台役者です。

贅沢に寝起きする

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贅沢に寝起きする


 

 母が小学生の時のある日の早朝の事。母は祖母にたたき起こされたそうです。祖母は窓を開けて、近くの紡績工場に出勤する工員さん達の姿を見せました。当時の工員さんの出勤時間は早かったのです。

「あの人たちはこんな朝早くに出勤しなくてはならない。私は学校の教員だから、この時間まで寝ていられる。それは私が一生懸命勉強したからです。あなたも一生懸命勉強しないと、早起きしなくてはいけいようになりますよ」

 この教えの影響かどうかわかりませんが、母は地元の一流大学に進学します。あるいは、寝坊したいという不純な動機から勉強したのかも知れません。

 私の父は地元新聞社の記者でした。明け方まで働いて、昼間眠るという生活を続けていました。

定年退職して、何を始めたかというと、早起きです。夜8時には床につき、明け方3時、4時に起床していました。近所の公園を散歩して、日の出を見るのが日課でした。父にとって、早起きは念願の贅沢だったのですね。

アルツハイマー病になった母の介護のため、同居していた私は、毎日のように深夜に起こされました。認知症患者と同居すると、まともに眠れなくなります。私は大学院まで行っていますから、祖母の理屈が正しければ、私が一番寝坊できるはずなんですがね。そうはなりませんでした。学歴と睡眠は関係ありません。

寝坊という贅沢。早起きという贅沢。どちらも深い楽しみのある贅沢です。

贅沢に寝起きするとはどんなことでしょう? 眠くなったら床について、誰にも邪魔されないで、たっぷり眠って、自然と目が覚めたら起きる。目覚ましなんてかけません。朝だろうと夜だろうと、関係ありません。二度寝、上等。体調と活動と環境に合った自然な睡眠リズムが生まれるかも知れません。

それが贅沢に寝起きするということではないでしょうか? そんな生活をしてみたいですね。

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イラスト
by BlueRingMedia

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三浦 周二朗
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