久しぶりに劇場で会った妙齢の美女に、こう切り出されました。
「周さんにホントの話をしたいんですよ。」
これは大変だ。きっと打ち明け話ですよ。妻ある身で、独身の美女の「ホントの話」を聞く機会はなかなかありません。何か間違いに発展するような打ち明け話かも知れません。ドキドキしながら聞いていました。
ところが先方はいつまでたっても「ホントの話」をしてくれません。なんだか熱心に映像に使う字幕の字体の話をしています。
あ! 「フォントの話」か。
ドキドキして損した。色気はないけど、明朝かゴシックが読みやすくていいよね。
イラスト by tama