ブログというか、まぁ思いついたものを書いています。 ショートアニメを作っています。元舞台役者です。
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学生の時に夢中になったマンガを改めて読んでみました。
人類に天敵が現れるというストーリー。天敵は人間のふりをしていて、隠れて人を食べます。主要登場人物は高校生達。準ヒロインが気づかずに危険なことをしている状況です。主人公が重大な秘密を打ち明ければ、準ヒロインの命を救えます。主人公は難しい障害を乗り越え、ついにその秘密を準ヒロインと共有しようと決意します。
しかし! そんな時に限って、準ヒロインと連絡が取れないのです。彼女の家に電話すると、お母さんが出て「出かけていると」。慌てて主人公は準ヒロインを探しに街に出ます。
やっと彼女を見つけた時には、間に合いませんでした。準ヒロインは天敵に殺されてしまいます。
今の若い人が読んだら、なぜ携帯に電話しないのか不思議に思うかもしれません。その時代は携帯電話を持っているのは、お金持ちのビジネスマンだけで、高校生が持っているはずがなかったのです。
名古屋の複数の劇作家がボヤいていました。携帯電話が普及してから、物語を書きづらくなったと。携帯があると、すれ違いが起こらないのです。すれ違いこそがドラマなのかもしれません。
もし、あのマンガの時代に携帯電話が普及していたら、準ヒロインの命は助かっていたかもしれません。しかしそうすると、主人公はヒロインか準ヒロインかで悩まなくてはいけなくなりません。その展開も見たかったですが、それでは別の話になってしまいますね。準ヒロインは殉ヒロインになるしかなかったのです。
当時、「推し」という言葉はありませんでしたが、私は準ヒロイン推しでしたので、準ヒロインの死がショックでした。
皆様の推しが、いつまでも健やかにご活躍なさることを心より祈っております。
イラスト by a.otsuka