ブログというか、まぁ思いついたものを書いています。 ショートアニメを作っています。元舞台役者です。
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四十歳のころ、二十代の時に仲良くしていた友人が他界しました。四十代は同年代が亡くなることに慣れていません。
二十代の時、仲良くしていた友人たちに声をかけて、しのぶ会をしようと企画しました。ところが、なかなかうまく人が集まらないのです。四十代は忙しいというのも本当ですが、こんなことをいう人がいるのです。
「あいつが来るなら俺は参加しない」
何があったのか知らないけれど、二十年前のことだよ?
その話を八十代の人にしました。八十代は成熟しているから。こんな話を一笑してくれると期待していました。するとその八十代の人は
「この年になっても同じことが起こるんだ」
と真顔で答えました。
二十代の出来事は終身刑なのかもしれません。
私自身も二十代のころの知り合いで、会いたくない人もいるし、合わせる顔のない人もいます。
二十代は人生の難所ですね。
English
イラスト by KEN-KEN
ゲームシナリオ作家として働いていたことがあります。
仕事をしながら驚いたことがあります。「あんた」という言葉の位置づけです。
ヒロインとその親しい級友の会話を書いているとき、ヒロインに級友を「あんた」と呼ばせたのです。ヒロインの親しみを込めたつもりでした。ところがディレクターが激怒したのです。
「彼女は人を『あんた』呼ばわりする人ではない!」
地域性の問題かもしれません。名古屋では親しい人を「あんた」と呼んでも失礼には当たりませんよね。目上の人はダメですかもですが。タメなら大丈夫ですよね。「じゃりン子チエ」は大阪を舞台にした漫画ですが、チエちゃんのお母さんは夫のことを「あんたさん」と呼んでいます。熊本のてまり唄でも「あんたがたどこさ?」とあんた呼ばわりしています。
ディレクターは関東の人でした。
親しい人を「あんた」と呼ぶのは西日本の方言かもしれません。仲良くなったといって、関東の人を「あんた」呼ばわりすると、失礼に当たるのかも?
みんな! 気を付けて!
イラスト by a.otsuka
数年前、自宅で気を失いました。愛妻が、救急車を呼び、集中治療室に緊急入院。一週間意識を取り戻せず。次の一週間も意識があったり、なかったりでした。危ないところだったらしいです。
もうろうとする意識の中で、医師や看護師が必死に私に呼びかけていたことを思い出します。病室に来る医療関係者は皆、私の一挙手一投足に常に注目していました。役者としても、教員としても、こんなに人から注目されたことはありませんでした。そう、その時、私はまるで、スーパースターのようでした。
やがて起き上がれるようになり、立ち上がれるようになり、徐々に回復していきました。みんな応援してくれました。しかし、よくなってくると、なにか寂しいような感覚がありました。もう、みんなちやほやしてくれないのです。「なんでこの人、まだ入院しているの?」と思われるぐらい回復すると、もう誰も私を気にしなくなったのです。私はもうスーパースターではありませんでした。
子どものころスーパースターになりたいと思っていました。ある意味、その夢はかないました。本物のスーパースターもそうですが、スーパースターがスーパースターでいられる期間は短いのです。スーパースターはスーパースターじゃなくなった時、あんな寂しさを感じるんでしょうね。
みな様はいつまでもお元気で、決してスーパースターにならないように祈っています。
イラスト by DrawShop
English
2017年のことです。ある演劇のイベントで香港の学生と話す機会がありました。
かつて、中華文化圏の人と話す時の魔法の話題がありました。金庸(きんよう)です。小説家、金庸の名作「射鵰(しゃちょう)英雄伝」は何度も映像化され、中国人ならだれでも知っているといわれたものです。私は日本語訳を読みましたし、映像作品も字幕で見ています。
得意げに金庸の話をしようと思いました。ところが彼女は「射鵰英雄伝」は名前は知っているけど、読んだことも見たこともないと言いました。
そして私にこう言いました。
「私は日本の『鋼の錬金術師』が大好きです。その話をしましょう」
困りました。これは、私も、名前は知っているけど読んだことも見たこともない作品です。私よりも若い人向きの作品だと思っていました。
慌てて、「鋼の錬金術師」を読みました。名作です。名作に世代は関係ありません。
昔、私の先生が言っていました。
「国際的な活動をしたいなら、まず自分の国のことをよく知らなくてはいけない」
その通りです。
これからは、新しい日本のマンガやアニメやゲームなども勉強して、恥をかかないようにします。
楽しいじゃん!
イラスト by drawlab19
English